愛について
考えてみたかった頃
眠かった
よく丘の上で
寝た
横たわりもしないで
ベンチに座って
けっこう背筋を伸ばしたまゝで
サンドイッチを
わざわざ
持っていく
ような
ことはしなかったけれど
食べかけの
菓子パンの残りとかは
バッグに
入っていたりして
日中の
お母さんに手をひかれた子の
持っている
風船の
ゆらめきや
夕方の豆腐屋の
自転車の
キイキイいう
音なんかを聞いて
食べたりは
した
愛について
しちめんどくさく
じっくり
考えたかったけれど
ロケーションが
丘の上だったものだから
眠かったり
眺めるものに
こと欠かなかったりして
結局
最短のコースで
考えたような
考えなかったような
愛とは
なんであるか
なんなんであるか
などと
いうのが
こころの口ぐせに
たゞ
なった
ぐらいの
ことで
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