気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
山あいの
あの
遠い梢という梢に
つぎつぎ
花が咲いていっているね
草木みな芽吹き
花をつけ
そよ風に靡く春が
すっかり
来たようだね
尾張連
うち靡く春来るらし山の際の遠き木末の咲きゆく見れば
『万葉集』巻第八 春雑歌 一四二二
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