気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
わたしの
愛しいあのかた
今朝がた
日もまだ上らないうちに
お帰りになったの
その時のお姿
しっかり見ておけなかったものだから
恋しくて
恋い暮らしているの
きょう
一日じゅう
こんなふうに
よみびと知らず
我が背子が朝明の姿よく見ずて今日の間を恋ひ暮らすかも
『万葉集』巻第十二 正述心緒
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