気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
だいじょうぶ
人目に触れる上衣の紐は
ちゃんと
結んでいるから
でも
恋しくって
下着の紐は
解いてあるのよ
すぐにも
あなたに触ってほしくって
よみびと知らず
人の見る上は結びて人の見ぬ下紐開けて恋ふる日そ多き
『万葉集』巻第十二 寄物陳思 二八五一
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