気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
無愛想なまでに
きまじめに
わたしのなすべきことに
励んでいくしか
ないかな
現実
ということになっている
この世で
夢まぼろしのように
わたしの老いは
募っていくばかりだが
斎藤茂吉
すくよかに事をはげまむまぼろしのごとく現(うつつ)の吾は老いつつ
『つきかげ』、昭和二十六年 「新光」
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