2024年3月25日月曜日

ぼくというやわらかいライス

 


 

本を開けばシルレムの森

閉じればふたたび

メロコンレシト

大宇宙色の目薬を幾滴か挿して

あふれるみどり

ゐふれる間取り

絨毯に

流体の虎どもは逃げて

どこに潜んでいるのやら

ちょっとランチはおおめに頼み

わたしはひとりで千人となる

大賑わいで旗まで立てて

むらさきの土が待つOokusidagahara

うっぷ!

フォークは金製

カエル料理でそっと腹裂く

ナイフはなんと氷製

思い出はなんとしずかなこころとなって

帰っていく

みんな

ぼくというやわらかいライスの

隙間隙間へ

ちょっとじゅくじゅく

温まりながら





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