気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
高層階から見ていると
街中でも
ちょっと強い雨ともなれば
何キロか先の景色は白く霞んで
遠く山あいまで来て
霧にむせぶ湖を望んでいる
のに
似てくる
そこに実在しなくても
不可視でも
雨には湖がよく合う
駅から出て
傘をさして歩み出すような時
ここに
このように
じぶんがある謎を
ほんのすこし
教えてくれる湖のほうへ
向かっていくような気がするのも
ゆえなきことでは
ないのかもしれない
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