白隠和尚を訪ねた時
江戸時代の旗本織田信茂は
地獄や極楽の存在を問うたという
白隠は
「武士なら武士らしくして騒ぐな
地獄が怖いのか?」
と言ったので
信茂は
「真剣に尋ねているのに、失礼な」
と返すと
「怒ったか? 腰抜け武士」
と白隠
馬鹿にされた
と怒って
刀の柄に手をかけた信茂に
大笑いして
「ほれ、それが地獄」
と白隠は言った
ハッと気を取り直し
手をついて詫びた信茂に
「ほれ、それが極楽」
と
ふたたび
白隠
信茂に対しては
白隠も
ずいぶんと入門級の指導を
したものである
さて
われわれは信茂ではない
こうした時
一瞬に
白隠を超えるには
答えは
どうあったらよかったか?
もちろん
そもそも地獄や極楽の存在など
訊くわけもない
われわれ
ではあるにしても
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