気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
六月といえば
田植だの
梅雨の大雨だの
見渡すかぎり
田んぼ
田んぼの
広大な田んぼのど真ん中に
暮らしたことがあるから
ぼくは
ぜんぶ知っている
もう
どこへ行ってもカエルなのだ
水嵩の増した田んぼの上を
蛇なんかが
すいすい泳いでいくのだ
そうして
こどもたち
ぼくらは
あっちのぬかるみ
こっちのぬかるみ
長靴を
ずぼずぼ入れてみて
抜けなくなっちゃったりして
みんなに腕を引っぱってもらって
脱出したりするのだ
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