気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
愛とはなにか?
そればかり
考えている女が
むかし
いた
その女のことが
すべて
過ぎ去り
流れ去ってみれば
くだらない問いだったと
よく
わかる
いっしょにいたり
無駄事を
聞いてくれたり
たいしてうまくもないものを
時間をかけて出かけて
食べてみたり
数百円
奮発して
ほんのちょっと高い花を
買ってやったり
そんなことだけで
十分だったし
そんなことのほうが
愛
などという言葉に
はるかに勝ると
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