夢は夢クラウドに入れることにしてある
スクロールしながら過去夢ファイルを探す時には
ファイルの見出し小窓から動画のかたちで夢内容の概観が見えるが
クリックして再生する時には3D動画にもすぐに変えられる
便利なのは3D動画の際に視線アングルを縦横に変更できることで
これは実際に夢を見ている時よりも自在感が増すかもしれない
もっとも夢見における視線アングルの変更は
もともとかなり自在に行われているものながら
一度起きてしまうとその実態を忘却してしまいがちではある
境界がなく無際限に延長されうる対象の整理において
どのような場合にもつねに問題となることだが
夢クラウドのファイル作りでもどこかで切断して一まとまりにしな
分類整理することができないのに構造上の難があるといえばある
だが先刻もひとつの過去夢ファイルを見ていて気づいたが
いつのまにか別の夢ファイルへとスムーズに移行していたことがあ
移行した先の夢ファイルは
はじめの夢ファイルよりも数十も離れたファイルだったりした
こうした機能が自動的に働いてくれるのならば
各夢ファイルはとりあえずの入口ということになり
ファイル間にある分断性は実質的には不便ではないものとして無視
外からは見えなくてもカフカが描いたネズミの巣穴や
ドゥルーズ+ガタリのリゾーム概念の理想型のようなものが
おのずと実現される能力を夢クラウドのファイルは帯びているらし
考えてみればこうした性質は夢というものの本源的なものでもある
そうした夢そのものの性質を制限せずに生かそうとする設計思想が
夢クラウドには最初からあったということかもしれない
0 件のコメント:
コメントを投稿