2021年6月14日月曜日

ははん、またか



 

つい昨日

きまぐれに

白隠和尚のことを書いたら

沼津に行ってきた家人が酒を三本買ってきて

それが白隠正宗だった

沼津は白隠ゆかりの地で

原宿(今の「原」)に生まれ

墓も原の松蔭寺にある

 

こういうことを

偶然

と人は呼んで

結びつきを感じとろうとするのを

馬鹿にする

 

わたしの人生は

しかし

こういうことばかりで織りなされて来たので

ははん、またか

と思う

 

ははん、またか

と思った後

次になにが来るか

気配を

感じとろうとすれば

運命というものの構造の読解が

おのずと始まる

 

同種

同イメージ

同名の

ふたつのものが近接して感知された場合は

不可視の円が発生しており

それも含めて

複数の円の重なりによって

運命は構成されていく

 

よみとるべきは

それら円の重なりの傾斜していく方向だが

そこは

不可視の円を見る目を

しばらく開きっぱなしにして

淡い光を集めるように

情報を掬っていくしかない





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