暑さを怨嗟してばかりおらず
令和の夏の
最後の光芒を深く受けとめておけ
この夏の暑さが
太陽のこの照りつけが
思えば
臨場感ある恵みの演出だったと
懐かしむ時が来るから
どこを見まわしても
汚辱と腐敗と奸計と淫猥の泥濘と見えて
不満しか心に上がらなかった
それなりに永遠の安定にあるかと見えた煉獄が
いつのまにか
きれいさっぱり瓦解して
もはや
ちょっとした嗟歎の声さえ響きあわない
ほんとうの枯渇地獄が
全員を襲うから
それはそうと
熱暑のもとでも
どこかのケチな景品で貰ったクレソンの種が
プランターに
発芽していたよ
ガラス瓶で育てている
いろいろな種類の苔たちも
蓋をゆるく閉めておいたり
ラップでいい加減に覆っておいたりするだけで
ろくに水もやらないのに
すこぶる
元気だよ
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