見ていた夢から
いつもとは違う抜け出し方をしたものらしい
経験したこともないような
精彩な色調とくっきりした輪郭で構成された世界が
夢として記憶に残った
これが夢というものの映像面の実体に近いのなら
夢の記憶として
これまでの人生で目覚めのたびごとに
後にしばらく残った印象は
大きく誤っていたことになる
こんなにも鮮やかで微細な色と線の世界を
眠るたびごとに
じつは見てき続けていたのかと
あらためて
そして
はじめて
夢というものに感嘆しながら
その日は
朝の生活へと入り込んでいった
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