曇り空と
ド・スタールを好んだ友を
思い出させられる
薄雲の幾重にも重なった
空が
寒気のおかげで
東京の上にも現われ
ところどころには
薄い水色の晴れ間も見えて
見飽きない
寒いものだから
冬空…という言葉をうっかり思ってしまうが
うっすらと陽が
下りてきているあたりもあって
雲も雲のひかりもじつはやわらかく
春だ、もう…
と
気づき直させられてくる
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