生きてると
いろんなことでやんなる
でも
なにでやんなるのかって考えると
だいたいは
技術的なことだな
あとからあとから出てくる新しい機械で
やんなる
新しいんだから便利だろうと期待するんだが
どこかで
新しいめんどくささや不具合がしっかり組み込まれてたりしやがる
やんなる
制度だっておなじ
古い制度はもちろんやんなるが
新しい制度だって
不便でアタマ悪くって
けっこう
やんなる
からだだって
むかしから人間には一個ずつ宛がわれて
ま、うまく操作したまえ
って神さまから命じられてんだが
どっこい
なかなかこいつがめんどうな奴でね
そううまくは動いてくれない
むかしの話ですがね
跳び箱の段が増えるとうまく飛べなくって
体育の時間なんか
苦労させられました
友だちでおもしろいやり方やってる子がいたな
跳び箱の布面に手をついて
ヒョ～って滑らせる
ポンと弾いて飛ぶんではない
いちばん近くに手のひらをつけて
あとはヒョ～って
むこうまで滑らせてしまう
で
けっこう飛べちゃう
あれはなかなかの技術だったな
でも
他の子にはなかなか真似できない
ちなみに
彼
とある大銀行の頭取になりました
小学生の時にもう方程式が楽々使えてたので
アタマもよかったが
跳び箱のあの飛び方に彼の秘訣があったかもしれない
今になると
そう思えるね
やんなる
というテーマで
ひとくさり
おしゃべりしようと思ったんだけど
ちょっと逸れたね
小学生時代の友だちの
あの跳び箱の飛び方
っていうか
あの巧妙な誤魔化しかたを
ひさしぶりに思い出して
うむ
そっちのほうを
この文字配列の結果の心的イメージとして
しばらく意識内に残したほうが
お後がよろしいようで
って気がするんで
そうします
跳び箱の布面に手をついて
ヒョ～って滑らせる
ヒョ～って
むこうまで滑らせてしまう
で
けっこう飛べちゃう
これだな
ヒョ～って
ね
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