駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2018年1月3日水曜日
ぼくは触れた
ことばは目
しかも
ひとつひとつが
つねに
四方八方に
向けられている
開かれている
意識を発していて
あらゆるものを
吸いこみ続けてもいる
きょろきょろと
動き続けてもいる
開くページ
開くページ
どこも
きょろきょろと
ぎょろぎょろと
動き続ける
無限の辞書
巨大な辞書に
ぼくは触れた
おそれをなして
だれもが困惑してしまう
ぼくは触れ続けている
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