2018年4月22日日曜日

江楼書感

 
                   趙嘏へ

初夏に移ろうとする江楼に上れば
花々は色あざやかにさかり
思いは渺然となる

夜になれば
月光は水の垂れ落ちるようにくだり
天と地は
水に繋がれるようになるだろう

それまでをひとり
軽い杯を手に楽しむ

ともに月を愛でた同遊たちは
今いずこ
ここからの風景ばかりは
去年に似
昔にも似て



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