残るかどうかという話になると
少年時代や青年時代
本屋にあんなに場所を取っていた丹羽文雄や
住井すゑの『橋のない川』や
マルクス主義批評のうんざりするほどの量の多さや
それに
あんなにたくさんの
しかも
けっしてつまらなくなどなかった戦後文学の
作品の数々が思い出されてくる
遠藤周作文庫なんていうのもあったし
それから
あれはなんていったっけ…
図書館の奥にあるかどうか
そんな話ではなく
そこらの街のちょっと大きめの書店で
かつて書架を占領していた
あれほどたくさんの本たちは
またいつか
今度は本当の古典として
甦ってくることがあるのだろうか
それとも
老兵として
死なないものの
消えゆくのみ、とばかりに…
0 件のコメント:
コメントを投稿