ものを考えたり
なにごとか言ったり
書いたりする際
どうしてもアタマのどこかに
模範となるものを保持しておく必要があるが
わたくしの場合は
とにかく人を小バカにする
あの大ヴォルテールの口ぶりや
大変な戦争時代を大バカにし通したブレヒトや
なんといってもスウィフトの
あの『奴婢訓』の
全身爪の先まで批判とおちょくりの
こんな口ぶりが
そんな模範だったりする
御主人の呼んだ当人がその場に居ない時は誰も返事などせぬこと。
(奴婢一般に関する総則)
葬式、喧嘩、絞首台へ引かれていく男、嫁入り行列、
奥様の脱ぎ捨てた肌着を頂戴して着る。光栄の至りだし、
(小間使)
フランスとイギリスの小説、フランスの伝奇物語、
(家庭教師)
*ジョナサン・スウィフト『奴婢訓』(深町弘三訳、岩波文庫)
Jonathan Swift : Directions to Serveants, 1745
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