古本を買い漁る必要もないのに
家から近いので
散歩がてら
神保町の古書まつりを見に行く
本などというものについて
じぶんなりの意味づけはできていて
わかりきっているつもりでも
あれだけ歩道に並べられてみると
本というのは奇妙なものだと
やはり思い直す
無限のテーマについて
想像をこえた多量な本が作られてきて
古本だろうが新本だろうが
それらが物質として存在していることの奇異に
あらためて驚かされる
必要な本はすでにほとんど持っているし
さらに必要なものがあれば
ちゃんとした店舗に出向いて探しもすれば
ネット上で探して買いもする
歩道に並べられた多量の本を覗いてみるのは
必要でなかったものと出会うためであり
じぶんの興味の外にあったものに
あえて新たに攻撃されに行くためだ
じぶんの必要や関心という防壁が破られる
内面で起こっていることを思えば
激烈な革命の時間とさえ言える
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