たったいちどきりの
二度と戻ってこないわたくしの時間が
あゝ、こんなふうに
消え去っていってしまう!
と
いつも
いつも
思う
けれども
ヴェルサイユ宮殿の鏡の間で
ふいにひとりになった時も
たったいちどきりの
二度と戻ってこないわたくしの時間が
あゝ、こんなふうに
消え去っていってしまう!
と
思った
南の海の砂浜で
大きな椰子の実にストローを挿して飲みながら
青い海と青い空をながめ続けた時も
たったいちどきりの
二度と戻ってこないわたくしの時間が
あゝ、こんなふうに
消え去っていってしまう!
と
思った
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