気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
与那城敬が歌う
北原白秋の
童謡を中心に集めたCDを聴いていると
底知れないおそろしさを
感じてくる
最初はいいのだ
おだやかに
懐かしく
のんびりとした哀しみがあって
よき時代の
やさしいにほんごが
熱すぎない
温泉のようなのだ
足湯のようなのだ
けれども
くりかえし聴いているうち
けっきょく
すべてはこの旋律に
この雰囲気に
この哀しみに
飲み込まれていってしまう
にっぽんではないか
と思えてきて
戦慄してしまうのだ
おそろしいのだ
底なしな
感じなのだ
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