気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
もう地上のどこにも
行きたいところなどないが
土地たちはわたくしに会いたがっているので
むこうからやってくるのだろう
偶然のような顔をして
ふいの珍事のようなしぐさで
けれども
連中
物理的な移動だけはお願いしてくるのだ
わたくしの体に
運命の手配全般は
精妙にやってくれるというのに
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