だいたいのものなら
どんなテーマでも扱えるような文体を
まずはある程度鍛え上げようともくろんで
最初のうちは文章形式を
途中からは自由詩形式をおもに使って
トレーニングし続けてきた
してきたのは
トレーニングだけだから
ぼくは
いまだになにひとつ書いたことがない
トレーニングだけの
つかの間の人生だったと
死の間際には
簡潔にまとめてもいい
しているのはトレーニングだけ
と認識しながら
そこそこの社会的自我を保ち続けるってのは
これはこれで
けっこうな芸当なんだぜ
こんなふうなのは
ぼくだけだろうと思っていたら
何十年も前
レイモン・クノーの『文体練習』を見つけて
あれま!
似たようなことを考えるやつも
いるもんだね
世の中には
と驚いたこともある
しかも
先を越されちゃってたしね
でも
クノーの詩って
つまんないぜ
彼の詩集
ぜんぶ読み通したやつって
いるのかなあ?
0 件のコメント:
コメントを投稿