気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
水飴で包んでしまった都市が
口笛を
吹きたがっている
鋭い葉先を持つ
芳しい香りの植物の枝を
水飴の表層のどこかに突き立てて
ひとつ
お祈りをしてきてやろう
虹色の卵がひとりでに
都市の奥に
きっと
浮き上がってくるはずだから
わかるべき人には
きちんとわかる
暗号をやわらかく刻んで
また
旅に出よう
都市へ
ではなくて
(だって
都市という都市はすべて
繋がっているから
未知はない)
誰からもすっかり忘れられている
細い小川に
ミクロ舟浮かべて
菌類の森へ
こころの
菌類
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