2025年2月1日土曜日

イーヴォ・ポゴレリッチ

 

 

 

サントリーホールで

イーヴォ・ポゴレリッチの演奏を聴いた

 

不遜ながら

あまり

期待はしていなかった

 

天才と謳われた

若き日の彼の演奏に

さほど

感心しなかったことがあったから

 

しかし

2025年の1月29日

サントリーホールの舞台には

21世紀から18世紀まで音楽史の富

逆進して回収した果ての

贅肉を削ぎ落とした

ジャコメッティの彫刻ような

モーツルトがあった

 

これまで聴いた

あらゆるクラシック音楽が

ポゴレリッチの弾くモーァルトに

吸われてしまった気がした

 

現代音楽として再臨したモールト

うっかり呟きそうになったが

そうではない

 

現代より

もうちょっと未来に

耳だけ

連れていかれてしまって

いたから







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