2025年2月7日金曜日

夢内現実や夢内環境


 

 

夢の中ではだれもが

現実と異なる状況や物語の中に投じられるが

じぶんがじぶんである意識や

じぶんの身体などは

現実におけるものと同じであるのがふつうだろう

 

ところが

きょう見ていた夢の中では

主体であるじぶんの意識はこちら側の現世のじぶんの意識と同じ

と思われたが

身体が異なっていた

 

性別や顔や肢体の様子は

現世の現実のそれに似ていたとはいえ

あきらかに異なっていた

 

腕などは蜘蛛の足のように長かったようだし

よくよく思い出そうとしてみると

身体も人間よりは細長い虫に似ていたように感じる

 

そういう身体を備えつつ

まったく別の環境とストーリーの中に投げ込まれているのだから

じぶんというよりも

他人か異生物のストーリーを生かされていた

と言ったほうがよかった

 

こんなことがわかるのも

夢を見ていながらも

夢の中の環境への意識の合致度が低い場合があったり

夢内環境への現実性にかなり疑いを持っていたりする場合があるためで

そういう場合には

夢の中の環境やストーリーに束縛されていながらも

「ああ、これは夢(みたい)だな」

「本当のじぶんとこの夢現在の中のじぶんの此処の部分は違うな」

などと気になったりしている

 

気になったりはするものの

夢現在の中にいる間は流されるところまで流されるしかないので

しかたなく夢内じぶんであり続けるのだが

ふり返ってみれば

これは

こちらの現世の現実のわたしの認識そのものなのだ

 

わたしにはかなり以前から

この現世の現実が比喩でなく夢でしかなくなっており

この夢内現実に

しかたなくつき合い続けているに過ぎない

 

しかも

「この」夢内現実どころか

「その」夢内現実や

「あの」夢内現実もあるのを

実地で

知ってしまっている

 






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