夢の中ではだれもが
現実と異なる状況や物語の中に投じられるが
じぶんがじぶんである意識や
じぶんの身体などは
現実におけるものと同じであるのがふつうだろう
ところが
きょう見ていた夢の中では
主体であるじぶんの意識はこちら側の現世のじぶんの意識と同じ
と思われたが
身体が異なっていた
性別や顔や肢体の様子は
現世の現実のそれに似ていたとはいえ
あきらかに異なっていた
腕などは蜘蛛の足のように長かったようだし
よくよく思い出そうとしてみると
身体も人間よりは細長い虫に似ていたように感じる
そういう身体を備えつつ
まったく別の環境とストーリーの中に投げ込まれているのだから
じぶんというよりも
他人か異生物のストーリーを生かされていた
と言ったほうがよかった
こんなことがわかるのも
夢を見ていながらも
夢の中の環境への意識の合致度が低い場合があったり
夢内環境への現実性にかなり疑いを持っていたりする場合があるた
そういう場合には
夢の中の環境やストーリーに束縛されていながらも
「ああ、これは夢(みたい)だな」
「本当のじぶんとこの夢現在の中のじぶんの此処の部分は違うな」
などと気になったりしている
気になったりはするものの
夢現在の中にいる間は流されるところまで流されるしかないので
しかたなく夢内じぶんであり続けるのだが
ふり返ってみれば
これは
こちらの現世の現実のわたしの認識そのものなのだ
わたしにはかなり以前から
この現世の現実が比喩でなく夢でしかなくなっており
この夢内現実に
しかたなくつき合い続けているに過ぎない
しかも
「この」夢内現実どころか
「その」夢内現実や
「あの」夢内現実もあるのを
実地で
知ってしまっている
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