文学者は革命家であってはならない。
あらゆる制度、
オクタヴィオ・パス
大英帝国の女王が死んだそうで
弔意をしめすために
帝国民が集まり
列をなして待っているんだそうな
ウエストミンスター宮殿に遺体を安置し
一般帝国民の弔問を受けるらしい
ある時点でYouTubeのスカイニュースのライブを見て
75万人も集まっている
宮殿に入るまでに30時間はかかる
というのを聞いた
ぼくは大英帝国臣民でもなかったし
福沢諭吉先生ふうに
天ハ人ノ上ニ人ヲ作ラズ
人ノ下ニ人ヲ作ラズ
と教えられ信じてきたし
あちこち見たり聞いたり学ぶにつれ
正真正銘のアナーキストになってきたので
(ちなみに“宗教的?”にはタオイストです
老子主義者といってもいいです
荘子も含めるのでZhuangzistでもあります
老荘主義者といってもいいです
龍樹主義者でもありますね
ナーガルジュニストとかNāgārjunistというのかしら
ふつうの仏教徒とはまったく違います)
へんな人たちだな
とやっぱり思ってしまう
宮殿に入るまでに30時間はかかる
30時間かけて宮殿に入る
そんなことをしようとする人が
75万人も集まってしまう
なんとかランドでアトラクションに乗るのに行列したり
そこらのラーメン屋で行列を作っている人たちより
いっそうワケがわかんない
と
やっぱり思ってしまう
しかも
ぼくなりにあちこち見たり聞いたり学ぶにつれ
やっぱり思想上の大人物たちだと認めるようになった
ホッブズやロックやヒュームやバークレーたちが
考えるのに四苦八苦して使った言語の使われている国で?
天皇機関説ならぬ
国王機関説ふうに考えれば
変遷変貌やまぬ歴史の流れの中で仮の制度を維持し機能させて
最悪の混乱を避けるための方便としての
しかたなしの王制という見方はもちろんできないことはなくて
ハイそういう方便としての制度の一役割を担った人でした
ハイそういう点ではご苦労様でした
と考えるのはわからなくはないが
30時間も並んで宮殿に弔問に行く必要までは
どう考えても
ない
自由かどうかといえば75万人それぞれの自由ではあるし
体力や忍耐力をこの際つけよう!
それならそれでどうでもいいことではあるが
でも
でも
やっぱり
ワケわかんない
と
思ってしまう
やっぱり
この地球というところの
現段階までのこの文明のありようっていうのは
ぼくには
ワケわかんない
まったく
まったくもって
あゝ
あの人もねえ
亡くなったのねえ…
ぐらいで
どうして済まさないのか
そこが
わからない
30時間並んで
臣民のものでもない宮殿に入って
遺体に弔問したって
なんにも本質的なことはかわらないし
解決もしない
それほど
暇だということかもしれないが…
どうかしている
人間として
どうかしている
そういうのを「人間的だ」と言いくるめてくるなら
そういうのでない「人間」を
ぼくは求めてきたし
これからも求めていく
王とか
宮殿とか
そこに人民が集まって30時間も待つとか
そんなこと
絶対にしてはいけないんだよ
そんなことをする方向に
人間のよき未来はないんだよ
0 件のコメント:
コメントを投稿