いつの頃からか
一瞬一瞬を
はるかに遠い未来から
じぶん自身で
同時に
眺めてもいるように
なった
今ある
このじぶんも消え失せて
地球どころか
宇宙と呼ばれる時空も
すっかり失せてしまっているはずの
はるかに遠い未来から
そうして
なぜか
目の前で動いている光景が
いつも
停止しているようにも見え
ゆっくりと
ぎこちなく
コマ送りに動いていっている
ようにも
見える
ぼくは
どこへ来てしまったんだろう
と
よく思うのだ
ぼくの意識は
もう
一瞬一瞬の
こんな見え方や
感じ方しか
できなくなってしまっている
悪くもないし
さびしくもないし
つらくもない
でも
現実ってなにかというと
とうの昔に
卒園してしまった遊園地の中庭で
お遊戯している
今の幼稚園児たちの
狭く
閉ざされた
はしゃぎぶりにしか
もう
見えない
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