メモはしないといけないが
しなくても
結局
だいたいのことは済んでしまう
しかし
積極的にメモをするようにするか
しないかでは
精神のありかたは変わり
ながいうちには
精神の質や人格を変えていく
そんなことを思うので
結局
メモに使う紙やノートや手帖には
いつも
選ぶのに悩む
神保町の文房堂で
無地の大学ノートを五冊まとめて買った
ツバメノートのN3048番で
なんの変哲もない無地のノートだが
現代でこういうものが猶もあってくれることを
うれしく思う
未整理状態の思いつきや
メモしながら考えていったり
整理していったりするためのノートなので
罫線のない無地のものがいい
罫線やマス目が入っていると
アタマはもう
整理しなければ
整えなければ
というモードに入ってしまうので
書きつける指も
文字も
はやくから余所行きの装いになっていく
すなわち
第一段階のメモでは
もう
なくなってしまう
無地の大学ノートは
だいぶ前に
ながいこと使い続けていた
30枚程度しか紙が閉じられていない軽さがいい
どこへも持ち運べる
企画が統一されているので
第一次メモの束として
何冊でも横積みにして保存しておける
いつからか
使わなくなってしまったのは
他の様式のメモを使ってみたり
モレスキンのノートを試しに使ってみたり
iPadやスマホのメモ機能を使ってみたりするうちに
なんとなく用が足りてきてしまったからだろう
しかし
B5版程度の白紙にメモをするか
もっと小さな紙にメモをするか
電子機器にメモをするかで
思考の動きかたはまったく変わってしまう
これからは電子機器の時代になってしまうからと
ムリしてiPadでメモを取ったりしてきたが
思考の楽な動きかたが
どうもどこかで制限されている気がし続けてきた
モレスキンの小型ノートも
紙が厚いうえ
綴じが堅牢で便利ではあるが
考えの広がる可能性を狭めずにメモしていくとなると
ちょっと小さすぎる
モレスキンの大きめのノートとなると
もう重すぎて
外には
持ち出したくなくなる
ルーズリーフも
キングジムのTEFURENUというファイルができてからは
格段と使い勝手がよくなり
プラスチック表紙を裏に折り返して
メモ帳としてメモができるようになったので
今後のメモはこれに決まりか
と思ってさえいたが
ルーズリーフの性質として
最初からテーマ別にメモせよと微妙に要求してくるところがあり
そこは使いかたの工夫次第で乗り越えられるものの
表紙を折り返しても使える
ただの無地の紙束でしかない大学ノートのほうが
ラフな第一次メモを取るには
アタマがさらに楽な気がしている
ノートを携えながら
あれこれ見ているうちに
PentelのEnerGel infreeという
ゲルインキ・ボールペンを見つけた
こういうペンをずっと使っているので
たいして変わらないだろうと試してみたら
スムーズでとても書きやすい
色が10色あって
ふだんなら最初から無視してしまうような色の
薄墨のようなラフグレーで線を引いてみたら
思考がはっきりしない段階でメモするのにとてもよい色あいで
買って試してみようと思った
メモするにも
いきなりブラックではっきりとメモしていくのと
違う色でメモしていくのとでは
発想の広がりかたや
思考の進みぐあいなどは
まったく異なっていく
いろいろな色のペンが比較的安価に売られる時代には
メモする際のカラーにも
もう少し気を使っていいのかもしれない
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