駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2015年7月11日土曜日
からっぽの畳敷きの部屋
久方ぶりに晴れ上がって
ひとは戸外に梅雨の憂いを晴らしに
きょう一日出かけたことだろう
夕日の日射しもつよい
風がときおり立って草を揺らしていく
外にすべて干し出して
からっぽの畳敷きの部屋が
陽の筋を何本か受け
本然のすがたを思い出させるように
なにひとつ待っていないが
なにが来てもいいような
穏やかさそのものとなっている
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