駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2015年7月18日土曜日
世界に他人のいない瞬間
老いているばかりか
ぞっくりと
衰えも隠せないような人が
川ぞいの道を
ゆっくり
ゆっくり
足裏を擦りながら
それでも
走って
歩いているわたしを
抜いて行った
もっと老いた頃の
あれはわたし
でないか
世界に
他人のいない瞬間が
開けた
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