駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2015年7月16日木曜日
変貌
まるで現実の精髄のように
梅雨と夏をつなぐ湿り気が廊下にあり
畳敷きの部屋にもあり
台所にもある
これらの時間の質をすっかり吸い尽して
わたくしはまた変貌していこう
心のむこう
突き抜けに見える高層ビルと
それよりももっと高い塔
あれはなんだろう
じっとりと濡れたシャツで拭く
吹き直す
心の窓のすぐ下には
あゝ数々のなじみの草々
その隙には
未知の美しい小石
これらをもすっかり吸い尽して
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