急に水位が上がるように目覚めると
まだ朝の五時をまわったところ
こんな早く起きる必要もないけれど
からだも軽いし頭も澄んでいるので
洗面台のほうに行って顔を洗い
台所では水もコップ一杯飲んで
東側の部屋のほうへ廊下を行くと
部屋から明かりが強く洩れている
電灯をつけ忘れたかと近づくと
部屋の奥の窓からの陽射しだった
午後は暗くなることの多いこれら
東側の書斎も他の部屋も早朝の
太陽のひかりをいっぱいに入れて
たいへんな輝きようになっている
日の出のこの時間はこんなにまで
東の部屋が主人公になる時間なのか
思いながら強すぎるほどの陽を受け
朝の陽光の熱さに驚き直している
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