駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2015年7月16日木曜日
初蝉のため
台風は遠いというのに
さんざんな雨降り
かと思うと急に晴れ間がひらき
光の槍のようにすべり落ちてくる
陽光の束
初蝉を聴いた
夏はたくさんの宴を小さく重ねながら
ずんずん近づいてくる
今夜は軽い祝杯を挙げよう
豪雨の暇に鳴いた
この夏の初蝉のため
来週には形而上の境に渡る
今年しばらくの日々をともにする
あの初蝉のため
0 件のコメント:
コメントを投稿
次の投稿
前の投稿
ホーム
モバイル バージョンを表示
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿