駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2015年7月18日土曜日
ネジバナの咲いている野
ネジバナのずいぶん咲いている野だ
野生のランだと知る前から
気になってしかたのない花だったが
せつないほど鮮やかなピンクが
捩じれて捩じれてつつつつつと付く
楽しいことは楽しく
さびしいことも少し薄れて
小さくてもなんと
この世は華やかだろう
華やかで居てよいのだったろうと
ネジバナの咲いている野だ
そんなネジバナの
ずいぶん咲いている野だ
ほんとにずいぶん
ずいぶん咲いている野だ
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