駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2019年10月21日月曜日
こんな
こんなことを思いながら
時間を費やしていきたいのではないのに
こんなことを感じながら
朝から夜へのうつり行きを流れていきたいのではないのに
こんなことを書きながら
死の滝壺への今しばらくに全身で浸って行きたいのではないのに
こんな生でしかないのかと反芻しながら
こんな時代とこんな民のなかでしか
と
こんな身に沿わぬ言語に絡めとられながら
と
こんな瘴気のような価値観と思考癖の蠅取り紙に
と
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