2012年1月14日土曜日

常寂光寺




常寂光寺の冬の池
畔にひとり

時は流れ
ともに訪れた人たちも逝き
畔にひとり
止水のさまに目を落とし
沈む枯葉を数え

苔生した
いにしえの墓はならぶ
丹精の木々は
たぶん
明日を待つ

時は過ぎるが
到り続けもする

小風が吹き過ぎ
陽は移ろい
寂しさは
たぶん
充実のあかし

常寂光とは
よくぞ
言ったる

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