2016年5月23日月曜日

自我と自我が



けっきょく
どこまでいっても
自我と自我が折りあうことなど
ない

それでもぼくは
ずいぶんじぶんを黙らせて
きみらの自我のお話を聞いてきたものだが
もう
ほとほと飽きてしまった
あれはこうすべきだとか
そっちのほうが価値があるとか
いちばん大事なのはどれだとか
ぼくがいちいち
まったく違う思いを抱いていたのなど
気づきもしなかったのだろう

パチンと指をならせば
きみらの世界など消える
ぼくの同意と共感がきみらを支えてきたのに
はじめから
そんなものはなかったのだから
みんな
フリだったのだから

もうやめよう
ぼくは
いよいよ
ますます
参加しなくなる
幻想を抱えて行けると思うなら
行け
きみらといっしょに言ってみた
《ぼくら》なんて
まったくの演技だった

けっきょく
どこまでいっても
自我と自我が折りあうことなど
ない
協働なんてない
同一方向なんて一時的な印象
世界の統一理論はべつのところにある
全然べつの
やり方やあり方を探すしかない

絶望的
というわけではないんだ

だが…



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