駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2011年9月17日土曜日
長汀風景
深い予算からもぼくとわたしは
手をみどりに
隅々とたずさえて
ゼリー状になって滑るあらゆる川水たちほど
宙枯れもせず
影を砕いてゆっくりと飲む
波情が浮上しつつある
固定のなぎさに
古くから貴賎の遺骸を拾い集めつつ
鏘々と鳴る細い石人たち
景色は動き
生者はなぎさに沿って
青々と留まっている
0 件のコメント:
コメントを投稿
次の投稿
前の投稿
ホーム
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿