駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2010年8月20日金曜日
天使たちにも呆れられるほどに
たとえば
言葉など書きつけながら
拵えようとしていなかったか
塀や支えや足跡や
墓標などさえも
もっともっと
失われるべきわたくしなのに
守ろうとしてなど
いなかったか
そとにあるものを
さびしくは拒まない
色もない
厚ささえない
うつわ
あんな
むぼうびに
ひらき切ってしまって、と
天使たちにも
呆れられるほどに
(ぽ373号・2010年2月)
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