滅びていくもの
逝くまま
手をのべたまま
数学さえ捨てましたので
軽いです
からだ
今をしか生きず
あかるい広場で待ちますね
塔の影の移りゆきにも
こころ沿わせて
来ないもの
そのために生き
いつも新しい歳月
たった一度なら
老いも若さの比喩
来いとはもう言わないのです
たっぷり時を陶酔し
Ah,
肉体は愉し
居続ければ葉のそよぎ
見尽くしたとは言わせませんわよ
類型でしか
ものを見なかった罪
どこまで行っても
罰らしい罰のないくすぐったさ
虹の色して
ひかりのやわらかな子たちが
たくさん
飛ぶ
飛ぶ
飛ぶ
どこにでも
溢れているもの
急ぐな
sunawachi
結論を出すな
desune…
(ぽ391号・2010年6月)
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