また愛について
愛もなく
テレビがしゃべっている…
なくていいのに
愛は
まちがうばかりだから
情さえあれば
いい
情こそ
あればいい
情ならば
だれもが到れる
混んだ電車の中でも
なにもせずとも
「疲れているのだろう…」と
隣りの人を思いやる
情を
かける
そんなことから
情ははじまり
なにかの折
熱すぎない茶を
人の前においてやる
そんなことで
少しずつ
充ちていく
男と女も
なにかと愛を求めるが
情で
いいではないか
やはり
情交…
ということばもあったが
おもえば
なんと
ささやかに
美しいことば
情で
いいではないか
情ならば
だれもが到れる
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