2013年7月12日金曜日

ぼくはそんな夢想を続けている






竹島(と日本人はとりあえず便宜的に呼ぶ)や
尖閣諸島(と日本人はとりあえず便宜的に呼ぶ)のことで
ほかの日本人はどうかしらないが
韓国人や中国人といがみ合うのはぼくはいやだ
東アジアの国々で
自然を守りながら共同で楽しめる海洋公園にできないだろうか
ぼくはそんな夢想を続けている

日本人にとって
なんと言おうと中国文化は大事な基盤だし
韓国は直接的な日本文化のルーツ
個人的にぼくは魂のふるえるような韓国の民族芸能が好きだし
中国の大ざっぱさや工芸の繊細さが好きで
気功に凝集される独特の身体観を貴重なものと思う
老子も孔子も諸子百家も
いざという時の日本人の思考の軸になっている

中学校でも高校でも
ぼくのように夢想をする先生たちから
アジアの地図をさかさまにしたり
横にしたりして
日本と近隣諸国のことを考え直さなきゃならない
そう教わってきたものだ
日本海や黄海や東シナ海のまわりに
日本列島や
韓国や
中国や
台湾や
ロシアが浮いている地域
これらの国々にとって
ほんとうの中心は海ではないかと
ぼくら
夢想する者たちは思い続けてきている

そのうち地殻変動が起きて
大陸とサハリンと日本列島と南西諸島がつながったら
ぼくらはどうするだろうか
国や領土に汲汲とする精神の持ち主たちでは
いまよりも熾烈な奪いあいになるだろう
まだまだ海があいだに立っていてくれるうちに
ぼくらは
ぼくらの深い性質を変える変貌の旅に
出なければならない
いまのままでいいなんて
とんでもないのだ
生物史上でもはっきりしていることだが
ぼくら人類の歩みは
まだはじまったばかりで
まだまだ幼稚で暴力的で
融通のきく柔軟な思考力をおたがいに欠いているのを
どこの国のだれであれ
自分自身で認めて
進んでいかなければならない                                  
   




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