もっとも親しい友の最期に
一年半つきあい続けたが
その時に否応なく学んだのは
大病に罹った時も
人生の最期の時も
検査であれ治療であれ
すべては血管を通してのみ
行われるということ
衰弱がある程度まで来ると
血管は扁平になって
注射針が入らなくなってしまう
そうしたら諦めることになるのだが
そんな諦めはむしろ
肉体を持つ本人には幸せなこと
問題なのは
血管が扁平になって
注射針を受け入れなくなるまで
さんざん針を打たれ続けるということ
血液検査であれ
点滴であれ
すべては血管経由でしか
できないから
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