気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
堀辰雄さんへ
更けゆく秋の夜・・・
などと
節子が歌っている
ドラム缶風呂を
うちは
庭の奥の
灌木のはざまの
ほの暗がりに置いてあるので
そこから
節子の声が聞こえる
からだもなければ
こころも
たましいもない
ないない尽くしの
ただ
この書き物に
名だけ
現われ出た
文字ふた文字だけの
節子である
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