2013年11月18日月曜日

学校




  

どんなものが詩で
どんなものはちがうか

そんな馬鹿な議論を
馬鹿と思われているのも知らず
平気でしている馬鹿が
あとを絶たないが

大詩人と呼ばれる人の
全集のなかにさえ
詩もあれば詩でないものも
いっぱいあるし

三文詩人と蔑せられる人の
ホチキス綴じ詩集のなかにも
詩でないものもあれば
詩もいっぱいある

…といった
事情のものが
詩だし
どんなにいい詩だと思えたものも
文科省認定教科書に載ると
たちまち
詩でなくなるような

生きのいい
逃げ足の速すぎる
透明のウナギの子みたいなのが
詩だ
ほんものの

それについて
感想を何百字以上書いてこいとか
作者の感動はどこにあるのかとか
作者はどんな意図をどう表現したかとか

毎週
毎週
質問してくるんだ
学校というところは

ろくに詩も書けない
詩でないものを書く悪戯っ気もない
勇気もなければ気力もない
教員たちが
よってたかって
アンチョコを見ながら                               
   





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