2014年2月15日土曜日

密に潤ったこの雪後の外気



朝には雪降りも終わっていて
すこし強い雨となっていた

用もないのに
窓を開けては軒下に出て
積もった雪の上に降る雨を
見てみる
聞いてみる

シベリウスの
交響曲第7番のような
密に潤った
この雪後の外気

記憶のなかに
音楽を聴きながら
ひさしぶりに
演奏を掛けようと思う
バルビローリのでいいだろうか
ハレ管弦楽団との演奏
それとも…
と思いながら
包まれ続けている
密に潤った
この雪後の外気

すこし寒いのに
一枚一枚剥がれていく
こころの
薄い防皮





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