駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2015年11月15日日曜日
やわらかな闇となっていた
用事があって出た雨の街は繁華で
傘をぶつけずに進むのさえ難しかったが
帰って来てみると家の近くでは
静かな雨がしずかにしずかに
しずかに降り続いて
まるで大切なことがなにもかも
済んでしまった後のように
すっかり乾きや渇きを癒し切って
物の輪郭ばかりはどこまでもはっきり見える
やわらかな闇となっていた
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